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第81回形の科学シンポジウム「量子科学とかたち」@統計数理研究所 6/3-5形の科学会 Society for Science on Form, Japan

第81回形の科学シンポジウム「量子科学とかたち」@統計数理研究所

統計数理研究所

 10年後 (2026年)には量子力学誕生100年を迎えます。科学技術の世紀と評された20世紀の中でも、とびきり大きな発見であり、自然科学全体に偉大な影響を与えたことは公知のことであります。 中でも化学の分野は、マリケンの分子軌道法にみるように早くから、量子力学理論の展開が進み、「量子化学」と呼ばれる大きなフィールドが生み出されてきました。忽然と湧き起こった珠玉の理論の源流から滔々と遍く隅々まで、潤し続けている観があります。
 さて一方、形の科学会は昨年30周年を迎えました。どちらかといえば,帰納的に探求されることが多い「形の科学」に対して、演繹的な「量子科学」は、その学問的スタイルが大きく異なっています。にもかかわらずこれまで本学会で取り上げられてきた多くの学問分野がそうであったように、「量子科学」にも随所に”かたち”が現れ、抽象概念が投射されたり、逆に、それに触発されて学問が展開してきた節があります。
 今回、この具体例を量子科学の分野でご活躍されてこられた講師の先生方からご紹介いただくとともに、この分野に関わる新たな試みや成果を広く皆さまからご発表いただければ幸いです。

<急なお知らせ>
土曜日、日曜日には、統計数理研究所の建物の正面玄関は閉まっております。
脇の守衛室側(正面玄関の20mほど左)の出入り口からお入りください。


招待講演(公開講演:入場無料)

野平博之(埼玉大学名誉教授)
「化学素反応における分子軌道の“形”の最小変化 量子科学の新しい観点と福井―Woodward-Hoffmann理論の統一」
樋口知之(統計数理研究所所長)
「ビッグデータ、人工知能、そしてセレンディピティ」
小林高雄((株)MCHC R&Dシナジーセンター主任研究員)
「電子励起状態ポテンシャルの形と光化学反応~フォトクロミック分子(ジアリールエテン)の光異性化反応を例に~」
時田澄男(埼玉大学名誉教授)
「オービタルのかたち―節面と規則性」
後藤仁志(豊橋技術科学大学院大学准教授)
「分子が認識する分子のかたち~量子化学情報で深層学習するために」

多くの皆様のご来場をお待ちいたしております。この他、本開催においても通常通り、形の科学一般のご講演をお待ちしております。なお、開催要諦は下記のとおりです。

開催概要

【会期】 2016年6月3日(金)~5日(日)
【会場】統計数理研究所(東京都立川市)
   講演:セミナー室1(統計数理研究所3階)
   展示:セミナー室2(統計数理研究所3階)
   運営委員会等:会議室3
【住所】大学共同利用機関法人 
  情報・システム研究機構 統計数理研究所
  〒190-8562 東京都立川市緑町 10-3
  電話:050-5533-8500(代)
【交通アクセス】   http://www.ism.ac.jp/access/index_j.html
【主催】 形の科学会
【共催】統計数理研究所
【代表世話人】西垣功一(埼玉大学)
【共同世話人】中村振一郎(理研)
  問合せ先 E-mail: koichi[at]fms.saitama-u.ac.jp ([at]を@で置き換えてください)
【参加費】 会員・非会員ともに一般5000円、
  学生1000円 (金額は予定額)
【懇親会】 6月4日夕方 会費:一般4,000円、
  学生2,000円
【懇親会会場】 統計数理研究所 セミナー室2
【昼食案内】
平日にはサイト内のコンコースに弁当の出張販売がありますが、土・日はないために特別に弁当の手配をします。当日会場で、10時半までに受付に申し込みください(または代表世話人宛に前日までにメールで申込み)。ジュース等の自販機はあります。国の機関が多くて、立川駅に出るまでコンビニや食堂は見当たりませんので、ご注意ください。
【見どころ案内】
(1)統計数理研究所(http://www.ism.ac.jp/)と同じサイトに▼国立国語研究所
http://www.ninjal.ac.jp/)、▼国立極地研究所(http://www.nipr.ac.jp/)があり、(サイト入場者には)珍しい古文書の陳列、南極探検関連の貴重な展示物やオーロラ体験もできるようです(休日も一部開放)。昼休みなどにお立ち寄りください。
(2)爽やかな並木道を少し歩くと(15分程度)、昭和天皇ゆかりの▼国営昭和記念公園
http://www.showakinen-koen.jp/)があり、中には「昭和天皇記念館」があります(公園入場料:大人410円、シルバー210円:記念館とセットで大人720円、シルバー520円)。
(3)会場の向い道路を挟んで▼立川市役所があり、市内イベント・観光スポットに関してのホットな案内サービスを受けられます(平日)。

参加申し込み

【講演申込締切日】 2016年4月30日(土) 講演申込
【予稿提出締切日】 2016年5月 5日(木) 予稿提出
【参加申込締切日】 2016年5月20日(金) 参加申込(講演代表者以外)
※当日参加も可能ですが、懇親会に参加される場合は必ず事前に申込みしてください。

発表種別(以下1~6から一つ選んでください)
1. 量子科学とかたち:第81回シンポジウムメインテーマ
2. 形の科学一般:あらゆる分野での形にかかわる自由な内容の講演を受け付けております。
3. 形と知:分野を問わず、自由な形式での、哲学・人文・芸術・デザイン・教育・作品紹介などあらゆるタイプの活動のご紹介。
4. ジュニアセッション:ジュニア会員のご研究発表。
5. 展示:自由な形式の作品・研究発表ポスターなどの展示。展示作品をもちいた実演、販売も行えます。展示のみの場合、5分間のご講演もお願いする予定です。
6. Forum:自由なテーマで、各自の研究領域の問題や成果、興味深い「かたち」に関する話題などをご紹介いただけます。分野を越えて興味を高め合う場にいたしますので、専門的な詳細の説明は最小限にとどめ、非専門家にも分かるような発表をお願いします。また、Forum講演者には、シンポジウムにForma誌(カテゴリー:Forum)への4枚以内の投稿原稿をご持参いただきます。講演時間と討論時間を10分ずつ設ける予定です。

<注意事項>
〇ご講演はお一人一件までとします。
〇発表時間25分(講演20分+質疑応答5分)を予定しています。
〇「展示」のセッションでは自由な形式の作品・研究発表ポスターなどを展示していただくことができます。展示作品をもちいた実演、販売も行うことができます。
〇講演申込をした方は、「参加(聴講)申込みフォーム」は不要です。


シンポジウム予稿集


第81回形の科学シンポジウム予稿集PDF
参加者には会場で予稿集(冊子体)を配布します。
第81回形の科学シンポジウム討論記録PDF

 

プログラム

6月3日(金)(第1日目)
13:00-13:30 受付
13:30-13:35 開会の辞
形と知
13:35-14:00 ジグソー学習を取り入れた「理科読」による日本列島の形の探究に関する実践研究
原口るみ(東京学芸大学大学院)、松浦執(東京学芸大学)
14:00-14:25 陰影のデザイン
坂口茉紀(同志社大学)、田中 秀一(同)、佐々木康成(金沢星稜大学)、坂東敏博(同志社大学)
  (14:25-14:40 休憩)
形の科学一般
14:40-15:05 顕微鏡(形状情報)に依らずにウイルスの宿主を推定するゲノム解析技術-“オリゴスティッキネス”
西垣功一(埼玉大学名誉教授)、Shamim Ahmed (Shahjalal Univ. Science and Technology)、齋藤あゆむ(東京大学医科学研究所)
15:05-15:30 通信 ,暗号 ,そして多面体
佐藤郁郎(宮城県立がんセンター) 、秋山仁(東京理科大学)
15:30-15:55 リソスフェアの変形の微分幾何学
菊地和平(東北大学大学院)、長濱裕幸(同)
  (15:55-16:10 休憩)
形の科学一般
16:10-16:35 クモの網を模擬した構造の変形特性と冗長性に関する基礎的検討
森山卓郎(阿南工業高等専門学校)
16:35-17:00 弾性円管の内外圧力差による座屈
高木隆司(東京農工大学名誉教授)
17:00-17:25 文字教育におけるICT の活用
沓名健一郎(福井大学大学院)、本田容子(盛岡大学)、高田宗樹(福井大学大学院)

 

<急なお知らせ>
土曜日、日曜日には、統計数理研究所の建物の正面玄関は閉まっております。
脇の守衛室側(正面玄関の20mほど左)の出入り口からお入りください。

6月4日(土)(第2日目)
8:30-9:00 受付
展示説明(質疑無し、1件5分)
9:00-9:05 キャベツの開度観測
根岸利一郎(埼玉工業大学)
9:05-9:10 放散虫のカレンダー
松岡篤(新潟大学)、大河内春香(同)
9:10-9:15 折り紙モデルで結晶物性を考える
石原 正三(埼玉県立大学)
9:15-9:20 ダイアモンド富士におけるミー散乱光
山口喜博(帝京平成大学)
9:20-9:25 転がる図形(ツーサークルローラと数種類のスフェリコン)
山口陸幸
9:25-9:30 数学曲面模型の開発
手嶋吉法(千葉工業大学)、井 恭平(同)、川口拓未(同)、蓮沼 晃(同)、小川泰(筑波大学名誉教授)
9:30-9:35 有孔虫骨格の拡大模型の開発
手嶋吉法(千葉工業大学)、星野捷(同)、渡辺宏(同)、木元克典(海洋研究開発機構)、松岡篤(新潟大学)
  (9:35-9:50 休憩)
量子科学とかたち
9:50-10:15 SU(2) 代数から対称性と形へ ~方位角の波動関数の形を代数構造から探る~
小川直久(北海道科学大学)
  (10:15-10:20 休憩)
招待講演・公開講演(入場無料)
量子科学とかたち
10:20-11:10
【招待講演】
分子が認識する分子のかたち ~量子化学情報で深層学習するために~
後藤 仁志(豊橋技術科学大学)
11:10-12:00
【招待講演】
オービタルのかたち―節面と規則性
時田澄男(埼玉大学名誉教授)
  (12:20-13:30 昼休み)
(12:20-13:20 運営委員会 会議室3)
招待講演・公開講演(入場無料)
量子科学とかたち
13:30-14:20
【招待講演】
電子励起状態ポテンシャルの形と光化学反応 ~フォトクロミック分子(ジアリールエテン)の光異性化反応を例に~
小林高雄((株)MCHC R&D シナジーセンター)
14:20-15:10
【招待講演】
化学素反応における分子軌道の“形”の最小変化:量子科学の新しい観点と福井―Woodward-Hoffmann 理論の統一
野平博之(埼玉大学名誉教授)
  (15:10-15:25 休憩)
招待講演・公開講演(入場無料)
一般テーマ
15:25-16:15
【招待講演】
ビッグデータ、人工知能、そしてセレンディピティ
樋口 知之(統計数理研究所 )
  (16:15-16:30 休憩)

 

16:30-17:20 総 会
17:30-19:30 懇親会 (セミナー室2)

 

<急なお知らせ>
土曜日、日曜日には、統計数理研究所の建物の正面玄関は閉まっております。
脇の守衛室側(正面玄関の20mほど左)の出入り口からお入りください。

6月5日(日)(第3日目)
8:30-9:00 受付
形の科学一般
9:00-9:25 力学系平衡点の可視化とデザインへの応用
山岡久俊、竹内琢磨
9:25-9:50 14 面体立体パズル「レインボーキューブ」の解法表示ソルバーの開発
竹内琢磨、山岡久俊
9:50-10:15 ギーリス曲線の特徴とプロダクトデザインへの応用
松浦真也(愛媛大学)、齋藤邦彦(滋賀大学)
  (10:15-10:30 休憩)
形の科学一般
10:30-10:55 背景揺れを伴う立体映像視認時における体平衡系の数理モデル化
天野直(福井大学大学院)、木下史也(名古屋大学大学院)、平田隆幸(福井大学大学院)、高田宗樹(同)
10:55-11:20 科学折り紙の結晶-折り紙モデルで結晶物性を考える-
石原 正三(埼玉県立大学)
11:20-11:45 放散虫の収斂現象
松岡 篤(新潟大学)
  (11:45-13:15 昼休み)
(12:00-13:00 FORMA編集委員会 会議室3)
形と知
13:15-13:40 お笑いフレームと対話の形
細川拓朗(東京学芸大学) 、松浦執(同)
13:40-14:05 近世日本の立体図法 ―三浦梅園「玄語図」と松森胤保「動物系表」より―
出原立子(金沢工業大学)
形の科学一般
14:05-14:30 半正多胞体の4接超球半径を求める(パ―ト1)
山口陸幸
14:30-14:55 n次元超球まわりのストークス流れ
吉野 隆(東洋大学)
  (14:55-15:10 休憩)
形の科学一般
15:10-15:35 ケプラーの円錐曲線論
ウェルフェア ジャスティン 飛鳥(神奈川大学大学院)、 山口 幸(同)、 杉本 剛(同)
15:35-16:00 合同円柱の重なりからなる立体形状とその実体化
宮本圭佑(千葉工業大学大学院)、荒川久遠(千葉工業大学)、手嶋吉法(同)
16:00-16:25 球状テンセグリティ構造の幾何学特性
浅尾祐樹(千葉工業大学)、手嶋吉法(同)
16:25-16:30 閉会の辞

アクセス

統計数理研究所 アクセス・交通案内(公式)

 

代表世話人:西垣功一 共同世話人:中村振一郎 世話人(事務局シンポジウム担当):手嶋吉法、石原正三 予稿・論文担当:吉野隆 事務局長:松浦執

最終更新日: 2016年11月6日
2016年03月02日水曜日/2016-03-02T14:46:43+09:00 category : シンポジウム タグ: ,
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