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文:寺田寅彦/解説:高木隆司、川島禎子「科学絵本 茶わんの湯」形の科学会 Society for Science on Form, Japan

「科学絵本 茶碗の湯」

会員の高木隆司先生が解説をご寄稿されている、魅力的な本をご紹介します。
「科学絵本 茶わんの湯」
文 寺田寅彦
解説 高木隆司、川島禎子
絵 高橋昌子
窮理舎(2019)
2000円

窮理舎(本の紹介)
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内容紹介

「ここに茶わんが一つあります。中には熱い湯がいっぱいはいっております。」
やさしく語りかけるように始まる寺田寅彦の名作「茶わんの湯」。

本書は、寺田寅彦の科学随筆の名品「茶碗の湯」を、挿絵を織り交ぜながら再編集した絵本版に加え、児童文学雑誌『赤い鳥』に掲載された初出原文(図入り)に、科学解説と文学解説、そして門下の中谷宇吉郎の「『茶碗の湯』のことなど」(初出原文)を付録に添えた、いわば「茶碗の湯」の完全版です。一杯の茶碗の湯という身近な現象を通して、自然を科学的に考え、文学的に捉え、芸術的に見る、3つの目を養うための一助となる絶好の書。

本書を通して、身近で見過ごしてしまいがちな自然現象を、素直な目で観察し、じっくり考える、科学の原点に触れてください。そしてまた、自然そのものの美しさがそのまま文学になる感動も味わってみてください。中高生から大人まで、すべての方に薦めたい科学絵本です。

第39回寺田寅彦記念賞(高知県文教協会主催)受賞作品

目次構成

茶わんの湯(絵本版)――寺田寅彦
科学解説:「茶わんの湯」には何が書かれているのか――髙木隆司
文学解説:「茶碗の湯」について――川島禎子
茶碗の湯(初出原文)――八條年也
付録:『茶碗の湯』のことなど――中谷宇吉郎








事務局:松浦執/WEB:沓名健一郎、海野啓明

最終更新日: 2020年5月21日
2020年05月12日火曜日/2020-05-12T20:18:10+09:00 category :  
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