第69回 形の科学シンポジウム

「かたちと人間」



2010年は形の科学会設立25周年にあたります。形の科学会は、形の物理学とステレオロジー研究会とが合流するところから始まりました。現在本会は、理・工・医、建築・デザイン・造形をはじめ広い分野の研究者が横断的に交流できる場となっています。形は、分析においても構築においても共通して現れる概念です。今日、持続性、イノベーション、共創、感性価値などの概念のもとに、細分化した科学における横断的知識が求められています。形は、モノや分野の「あいだ」をつなぐことができる概念であるとともに、人にとってある種の完全性の概念を与えます。今回は、人間にとっての形の概念を広く見直すことで、今後の形の科学の展開を展望したいと思います。


招待講演
(招待講演の時間帯は無料公開です。どなたでもご自由にご参加いただけます。また、1階展示室は常時無料公開しています)

6月25日(金)
16:00 - 18:00

嵯峨 智(東北大学大学院情報科学研究科)

 「触覚からひらく人工現実と形の世界」


 触覚は人と外界の形を結ぶインタフェースである。人と外界をつなぐインタフェースとしてヒト志向型の触覚入出力デバイスを議論する。さらに、近年の情報機器では、触覚出力が欠落していることに言及し、入出力の一致したデバイスの重要性を検討する。
大倉典子(芝浦工業大学工学部)

 「かわいい人工物の系統的研究 −かわいい形・色・質感−」


 日本生まれのゲームやアニメをはじめとしたデジタルコンテンツが世界中で人気を集めている。これらは技術的な高度さと細やかさとともに、キャラクタなどの「かわいさ」に特徴がある。人工物における感性価値としての「かわいいインタフェース」に焦点をあて、「かわいい」属性を系統的に解析する。
6月26日(土)
13:10 - 15:00

Bahman Kalantari(Dept. of Computer Science, Rutgers Univ.)

 「Solving for The Unknown: Foundation of Math and Art」


Lecture: 13:10-13:40
Work Shop: 13:40-14:10
筆者は、多項式を解くアルゴリズムをもとに、このプロセスを可視化するPolynomiographyソフトウエアを開発しています。Polynomiographyは予備知識無く数学的プロセスによってアートを生み出す領域横断的な概念です。実際にパソコンを使って体験するコーナーを設けます。

http://www.polynomiography.com/
ブラウザ上で試すことができます: http://www.polynomiography.com/java.php

大口孝之(映像クリエータ/ジャーナリスト)

  「人々が立体映像に求めてきたもの、立体映像がもたらすもの」


 CGの歴史に造詣の深い大口先生に、3D立体映像についてのご講演をおねがいしました。現在3D立体映像が注目され家庭用の3DTVも発売されていますが、これは歴史的には3回目のブーム。しかし技術的には圧倒的に高度化しています。この立体表現の可能性は何か、私たちに何をもたらすのかを議論していただきます。
  展示コーナーで立体映像が体験できます。
6月27日(日)
13:00 - 14:40
星野准一(筑波大学大学院システム情報工学研究科)

  「人工現実エンターテイメントにおける形の表現と役割」


 形・色・動きなどの知覚・感覚的な要素がエンタテインメントにおいて楽しさをつくるために重要である。これらを踏まえ、玩具のデザイン、キャラクタなどの意匠、3次元映像なども概観しつつ、研究室で取り組んでいる、切り絵遊びや影遊びを拡張するエンタテインメント、シャボン玉エンタテインメント、ボールなどの物体をインタフェースとして利用したエンタテインメントなどとの関わりについて紹介する。
金子務(形の文化会会長)

  「かたちと人間―手と眼を巡って」
(形の科学会25周年記念講演)

 人間の理解力の上で、重要な器官が眼と手である。西田幾多郎、ウェルトハイマー、マイケル・ポラーニィ、三木成夫らを通して、かたちの認識との関わりを考えてみたい。

【会期】 2010年6月25日(金),26日(土),27日(日)

【会場】東京学芸大学 20周年記念飯島同窓会館 小金井キャンパスマップ(小金井キャンパス正門入ってすぐ左の建物です。東門の方からはかなり距離があります)
〒184-8501 東京都小金井市貫井北町4-1-1 交通案内
- JR中央線武蔵小金井駅からバス(改札出て正面左側(北口)出口を出て左に「小平団地行き」5番乗場があります。「学芸大正門前」下車170円)。または徒歩25分。
- JR中央線国分寺駅から徒歩20分(少しわかりにくい)。

【プログラム】 発表プログラム(5月21日)[PDF]
【主催】 形の科学会

【代表世話人】 松浦 執
【申込先 問合せ先】代表世話人
〒184-8501 東京都小金井市貫井北町4-1-1 東京学芸大学基礎自然科学講座 
Tel&Fax: 042-329-7541
E-mail: shumats0[at]gmail.com (メールアドレスの[at]の部分は@で置き換えてください。"0"はゼロです)

【参加費】 会員・非会員ともに一般3000円、学生1500円
【懇親会】 2009年6月26日(土)夕方 
【懇親会費】 会員・非会員ともに一般4000円、学生1000円(検討中)
【宿泊案内】
JR中央線吉祥寺駅、国分寺駅、三鷹駅をはじめ駅周辺にビジネスホテルがあります。ただし、新宿など都心のビジネスホテルの方が宿泊費が安くすみます。吉祥寺、三鷹の南側にある井の頭恩賜公園は散歩に好適で、その内部にある「三鷹の森ジブリ美術館」(前日までに要予約券購入)もおすすめです。

参加申し込み ――講演申込ならびに参加(聴講)の申込

形の科学シンポジウムは会員・非会員によらず講演申込、参加(聴講)ができます。当日参加も可能ですが、懇親会に参加される場合は必ず事前に申込みしてください。

【講演申込受付開始日】 2010年1月1日(金)

【講演申込締切日】 2010年4月16日(金)
【予稿原稿提出締切日】 2010年5月1日(土)
【参加申込締切日】 2010年6月18日(金)


【参加(聴講)申込の方法】 以下の参加申込フォームに必要事項を記入し、 電子メール、郵送、またはFAXにて代表世話人(東京学芸大学 松浦執)宛にご送付ください。
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■■■参加(聴講)申込みフォーム(第69回 形の科学シンポジウム)■■■
・氏名:
・所属:
・住所(連絡先):〒
・電子メール:
・電話:
・ファックス:
・懇親会(2010年6月26日(土)夕方): [参加 ・ 不参加](どちらか一つだけ選ぶ):
  参加の場合:自分と同伴者を合わせた参加人数:[  ]人
・その他(何かあれば書いてください):
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<注意事項>
〇参加申込無しでの当日参加も可能です。 懇親会に参加される場合は必ず事前に申込んでください
〇「講演申込フォーム」を提出済みの方は、「参加(聴講)申込みフォーム」の 提出は不要です。ただし、登録内容に変更が生じた場合はお知らせください。
【提出先】 講演申込先、予稿原稿提出先、参加(聴講)申込先は、 いずれも以下です。
代表世話人(東京学芸大学 松浦執)
電子メール: shumats0[at]gmail.com (メールアドレスの[at]の部分は@で置き換えてください。"0"は数字のゼロです。)
住所: 〒184-8501 東京都小金井市貫井北町4-1-1
     東京学芸大学 基礎自然科学講座 松浦 執 宛
Tel&Fax: 042-329-7541


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